チャボロ・シュミット出演映画

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青春とまでいかないその一歩手前あたりの、女の子をちょっと意識し始めた頃のひと夏のできごと。少年は酒場で目にしたジプシー・ギターの演奏に魅了され、ロマ(=ジプシー)のキャラバンでギターを習うことに。いつしかロマの少女を意識するようになる。マヌーシュ・スウィングがストーリー全体を包み込んでいる。
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この作品の最大の魅力は全編を通して聴かれる本物のマヌーシュ・スウィング。マヌーシュとはフランス中部以北からベルギー、オランダなどに暮らすジプシーのことで、そのマヌーシュが演奏するスイング・ジャズをマヌーシュ・スウィングまたはジプシー・スウィングなどと呼びます。ジャズといっても一般に知られるお洒落なイメージのものではなくもっと気さくで単純で熱い、、ギターがザクザクとリズムを刻み、バイオリンやアコーディオンが旋律を奏でる、、といった感じです。もちろん全ての楽器はアコースティックです。
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マヌーシュ・スウィングの主役はギターです。歯切れの良いリズム、超絶技巧によるアドリブ・ソロ、トレモロ等の装飾音、、と、かつて聴いたことの無いギターの多彩な表現力に驚かされるでしょう。「僕のスウィング」ではジプシーのギター弾き役として本物のマヌーシュ・ギタリストであるチャボロ・シュミットが出演しています。チャボロ・シュミットは現存するジプシー・スイング・ギタリストの中では大御所的な存在でありながら、これまであまり広く認知されずにいました。しかし日本にそのサウンドが伝わるや否や、地味ながらその頑なリズムへの拘り、強力なピッキング・タッチによる、ギターが壊れるかと思うくらいの迫力あるサウンド、ちょっと聴くだけでチャボロとわかるその個性への評価はすぐに高まり、日本においても今、最も注目を集めるジプシー・スウィング・ギタリストとなっています。
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映画の中で「ジプシー・ギターの王様」と呼ばれているのが、マヌーシュ・スウィングの創始者と位置付けられているベルギー生まれのマヌーシュ・ギタリスト、ジャンゴ・ラインハルト(1910-1953)です。元々はミュゼットと呼ばれるアコーディオンによるワルツの伴奏をしていましたが、その後アメリカのスウィング・ジャズを取り入れ、マヌーシュ・スウィングのスタイルを確立させました。ジャンゴはテクニック、歌心、洗練さ、その全てにおいて完璧であり、彼の死後50年が経とうとしている今もなお、彼の曲、フレーズは頻繁に用いられ、そのスタイルは研究され続けています。ジャンゴのCDは日本でも大手CDショップのジャズコーナーで手に入れることができます。バイオリンのステファン・グラッペリと組んだフランス・ホット・クラブ・バンドが有名です。
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場面場面で登場するギターですが、少年がかかえる古ぼけたギター、チャボロのギターもそうですが、普通のギターとは少し違って見えると思います。穴の形が小さかったり横に広がったりしているこのギターはセルマーマカフェリと呼ばれるマヌーシュ・スウィングで使用される特別なギターです。厚めのべっ甲や角製のピックで弦をはじくのですが、三味線のバチさばきのように力強くはじいて弾くのが特徴です。そのサウンドはバキバキと歯切れ良く、また繊細で伸びやか、、と多彩な表情を持っています。日本ではあまり目にすることのないギターですがマヌーシュ・スウィングでは欠かすことができません。
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チャボロ・シュミット CD発売中!