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Maurice Dupont VR/VRBについて

ジャン研初心者の部 ののさん作


●購入の動機
昔からDjangoは好きだった。だが、まわりには一緒に演奏してくれる同志も見つからず、思い出したようにたま〜に、TEARSやNUAGEを弾くくらいだった。いや、辛うじてマイナースイングは一緒にやってくれる奴がいたが、コードの数が3つを越える曲は拒否されたのだった(笑)

ある日、セルマカ本を本屋で見つけて購入して以来、日本にジャン研という組織があること、多くの同好の士の存在、に気づき、東京出張のついでに血迷って、Dupont MCC30(ナイロン弦)を買ってしまった。その後、mi様のお導きもありジャン研関連のJAMに参加するようになった。

ジャン研関連のJAMに何度か参加し、ナイロン弦はJAMで音が通らんなぁ、気合が足らんのかと思い始めた頃、某BBSでイシバシにVRB大量入荷のカキコが、更にタイミング良くVRBがそっくり買えるような臨時収入が(!) 
これは、VRBを買いなさいという天の啓示だと極めて都合よく解釈し(笑)、拙劣なる腕も省みず、札束握り締めてイシバシへ走ったのだった。
●VR vs VRB
VRB購入時に、幸いにして、VRB2本と、VR1本を弾き比べることができた。
VRB2本はほぼ同じ傾向の音がしていたが、VRはVRBに比べると、いまひとつ抜けというか通りが悪いような気がした。 VRBのほうが、ブラジリアンのサイドバックの木目も派手だし、VRBの勝ちか?(笑)
ただ、長期間弾き込んだ後では、VRのほうが、オリジナルセルマーの音により近づくような気もした。(根拠なし。直感)まあ、そこまで弾き込む前に、私自身のギター弾きとしての寿命が尽きる(笑)ような気もしたので、やっぱりVRBにした。
●音量
デカイ。自分の小さな部屋で弾いてるとウルサイくらいにデカイ(笑) 屋外のJAMだと、これくらいデカイ音で音量的には丁度いいが、私のような下手が弾くと、下手さ加減が増幅されて、恥ずかしい思いをする(笑) S長さんが弾くと、更に強力。ナントカに刃物、じゃなくて、え〜と、鬼に金棒って感じで。ジャン研JAMでS長さんの隣に座った時は、はっきり言ってやかましかった(笑) 長時間隣にいると難聴になるかも、ってな位、デカイ音をしてた。(笑)
●トップ
40年寝かせたスプルース、とセルマカ本には書いてあった。ジャン研メンバー所有のものや、楽器店の店頭に置かれていた何本かのVR/VRB(いずれもシリアル20番台)を見比べた限りでは、どれも木目が酷似していたので、20番台のトップについては、同じ木から切り出された材であるのはほぼ間違いないと思う。
なお、間違い探しに弱い私は、ジャン研JAMでVRBを弾いていた時に、なんか違うなぁとよくよく見たら、自分のではなく、S長さんのVRBを弾いていたことがある(笑)
●バック
●ヘッドのロゴ、ペグ

●ネック

オリジナルセルマー同様にヘッドとネックを分割して作って、結合してあると思われる。ヘッドとネックの境目に線があり、両側の木目が違っているので多分そうなのだろう。分解する度胸も技量もないので、壊れた時にバラシてみないと本当のところは分からない(笑) こんな工作はかなり面倒だと思うが、果たして何か御利益があるのだろうか(笑)
●テイルピース
●塗装
フレンチポリッシュの手仕上げとかセルマカ本には書いてある。アメリカ製高級ギターなら塗装面が鏡のように磨き上げられている、というのが相場だが、それに比べると、塗装の仕上げが、う〜ん、ピンホールが一杯あるなぁ(笑)とか最初は思ったりした。でも、実際に演奏に使うための楽器ですね、これは。鑑賞用じゃなくて、ってことで。
●生産本数
ふと気になって、シリアルNo.と生産年月の情報を少し集めてみた。

Ser# 生産年月
020 JAN 2003
028 SEP 2003
031 NOV 2003

デュポンの工房で、VR/VRBがコンスタントに作られているとすると、月産1本くらいのペースだろうか。(ある時期に作りだめしているかも知れない) なお、他にもデータがあれば、お知らせ下さい。お知らせ頂いても別に景品は出ません(笑)が、いずれネタにするかもです。
●ビレリのギター
セルマカ本にビレリ・ラグレーンのインタビュー記事が載っている。インタビューの中で、ビレリが使っているギターについてこんなことを言っている。

モデル名は特別にないんです。私の希望で作ってもらったカスタムで、
なんでも徹底的にセルマーをコピーしたということで、同じ物を全部で
5台作ったらしく、その中で一番気に入ったモデルがこれなんです

最初読んだ時は、そんなギターがあるのか程度にしか思わなかったが、今読み返すと、"徹底的にセルマーをコピーした"、というくだりが、VR/VRBのことを指しているような気がしなくもない。
記事中に件のギターの写真が載っており、2箇所にラベルが垣間見える写真がある。ルーペで拡大(笑)してみると、シリアルNo.は"005"のように読める。VR/VRBのシリアルNo.も同様に数字3桁である。

恐らくは、ビレリの希望で作ったカスタムとやらは、VR/VRBのごく初期のロット、あるいはプロトタイプではなかろうか、と勝手に推測している。
仏語ができたら、このあたりの事情をデュポンさんに聞けるんだけどね。誰か聞いてほしいなぁ(笑)